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コペルニシウム Cn

コペルニシウム(copernicium)

原子番号 112

 

1996年にドイツの重イオン研究所(GSI)のチームが、鉛の原子核に亜鉛の原子核を衝突させることによって、112番元素を合成した。2009年にはIUPACによって112番元素の発見が承認され、2010年には名称が正式に決定した。元素名は地動説を唱えたポーランドの天文学者であるNicolaus Copernicus にちなむ。当初元素記号としてCpが提案されたが、ドイツ語圏で1949年まで使われていたルテチウム(Lu)の別名であるカシオペイウムの記号がCpであったため、混乱を避けるために、Cnに変更された。質量数が285のものは半減期が約29秒で、α崩壊によってダームスタチウムとなる。