1903年のノーベル化学賞は、電解質の解離の理論に関する業績により、Svante August Arrhenius が受賞した。
アレニウス(Svante August Arrhenius)
1859.2.19~1927.10.2
スウェーデンの物理化学者
彼の学位論文の中に含まれていた、非通電状態での電解質の解離という革新的な概念は、その当時あまり受け入れられていなかった。しかしその後、J. H. van't Hoff の浸透圧に関する論文の難点(電解質溶液が浸透圧のvan't Hoffの理論から外れること)を説明できることがわかると、広い支持を集めるようになった。1889年には活性分子という概念を用いて、反応速度と温度依存性を表す式(アレニウスの式)を発表した。1905年には彼のためにノーベル物理化学研究所が設立され、所長を務めた。Ostwald、van't Hoffとともに物理化学を建設した一人である。晩年は宇宙構造論の研究に力を注いだ。