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ノーベル化学賞(1908年)

1908年のノーベル化学賞は、元素の崩壊、放射性物質の化学に関する研究により、Ernest Rutherford が受賞した。

 

ラザフォード(Ernest Rutherford)

1871.8.30~1937.10.19

イギリスの物理学者(ニュージーランド生まれ)

 

1898年にウランから出る2種類の放射線(α線、β線)を発見。また、F. Soddy と共に、化学分析や液体空気を用いた液化などによりトリウムの壊変系列を調査、1902年に放射性変換説を発表した。1909年にはα粒子がヘリウムの原子核であることを実証。1911年にはH. Geiger とE. Marsden の実験での金属箔によるα線の後方散乱現象から、原子が有核構造をなしている原子構造モデル(ラザフォードの原子模型)を提唱した。1919年にはα粒子を窒素原子核に当てることにより、最初の原子核人工変換に成功した。原子物理学の父とよばれ、104番元素ラザホージウムの名前の由来にもなっている。