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ノーベル化学賞(1911年)

1911年のノーベル化学賞は、ラジウムとポロニウムの発見およびラジウムの単離とその性質、化合物の研究による化学への貢献により、Marie Curie が受賞した。

 

キュリー(Marie Curie)

1867.11.7~1934.7.4

フランスの物理学者(ポーランド生まれ)

 

キュリー夫人の名前でも知られる。放射能の名づけの親でもある。1895年にP. Curieと結婚。1898年には夫と協力してポロニウムとラジウムを発見した。1903年には放射能の研究によりノーベル物理学賞を受賞している。1906年に夫が交通事故で死亡した後、夫の後を継いでパリ大学講師となり、1908年には女性初の教授になった。ラジウム単体を得るために研究を行い、1910年には微量の金属ラジウムを得ることに成功した。1914年にはラジウム研究所が設立され、所長を務めた。第一次世界大戦中はX線検査を用いて医療活動を行った。白血病により亡くなったが、ラジウムの放射線による被曝が原因だと考えられている。彼女は女性初のノーベル賞受賞者であり、史上初めて二度ノーベル賞を受賞した人物でもある。