シーボーギウム(seaborgium)
原子番号 106
1974年にソビエト連邦(当時)の合同原子核研究所のチームが、鉛の原子核にクロムの原子核を衝突させることによって、106番元素を合成した。また同年、アメリカのカリフォルニア大学バークリー研究所のチームが、カリホルニウムの原子核に酸素の原子核を衝突させることによっても106番元素が合成された。これらの発見はどちらも認められた。一度はラザホージウムという名称が提言されたが、1997年にはシーボーギウムという名称が正式に決定した。元素名はアメリカの化学者Glenn T. Seaborg にちなんだもので、初めて生存中の人物の名が用いられた(この他に生存中の人物の名前が元素名に用いられたのはオガネソンのみ)。質量数が271のものは半減期が約1.9分で、α崩壊によってラザホージウムとなる。