プロトアクチニウム（protactinium）
原子番号 91
m.p. 1840℃
密度 15.37(g/cm3)（計算値）
単体は光沢のある明灰色の金属。アクチノイド。この元素の発見は、1913年にK. FajansとO. H. Göhringが「β線を出す何か」を発見し、半減期が約1分と短いことから、ラテン語で「短い」という意味の"brevis"にちなんでbrevium（Bv）と命名したことに始まる。彼らは第一次世界大戦により研究を中断されてしまったため、この新元素の発見は確定しなかった。1918年にはドイツのO. HahnとL. Meitnerにより、また、ほぼ同時期にイギリスのF. S. SoddyとJ. A. Cranstonによって、それぞれ独立にピッチブレンドからこの元素が発見された。α崩壊によってアクチニウムとなることから、ギリシャ語で「最初の」という意味の"protos"をアクチニウムの前につけて命名された。かつては"protoactinium"と綴られていたが、1949年に2つ目の o を省いた"protactinium"に変更された。