ガドリニウム　Gd

ガドリニウム（gadolinium）

原子番号　64　　　原子量　157.25

m.p.　1313℃　　　b.p.　3266℃

密度　7.90(g/cm³)

単体は白色の金属。ランタノイド。希土類元素中では最大の不対電子数（7個）である。1880年にスイスの化学者J.C.G.de Marignacがサマルスキー石から発見した。元素名は最初の希土類元素イットリウムを発見したフィンランドの化学者・鉱物学者J.Gadolinにちなむ。人名そのものが元素名の由来となった最初の元素である。空気中で表面が酸化され、高温ではGd₂O₃となる。水とは徐々に、酸とは速やかに反応して水素を発生する。カラーテレビ用赤色蛍光体、特殊半導体素子、原子炉の制御、MRI（磁気共鳴画像診断法）の造影剤、光磁気ディスクなどに利用される。