ユウロピウム(europium)
原子番号 63 原子量 151.964
m.p. 822℃ b.p. 1597℃
密度 5.243(g/cm3)
単体は銀白色の金属。ランタノイド。密度は希土類元素中最小。1896年にフランスの化学者E.A.Demarçayが発見した。1901年には単体を分離した。元素名はヨーロッパ大陸にちなむ。空気中で酸化され、高温では燃焼してEu2O3となる。水とは徐々に、酸とは速やかに反応して水素を発生する。液体のアンモニアに溶けて青色溶液となる。赤色の蛍光体としてブラウン管テレビに用いられ、キドカラー(日立製作所)の名前の由来ともなった。また、色味がより自然にみえる三波長形蛍光灯にも用いられる。熱中性子吸収断面積が大きく、原子炉の制御棒にも用いられる。