ランタン(lanthanum)
原子番号 57 原子量 138.905
m.p. 921℃ b.p. 3457℃
密度 6.145(g/cm3)
単体は白色の金属。ランタノイド。1839年にスウェーデンの化学者C. G. Mosanderがセリウムの酸化物(セリア)中から発見した。元素名はギリシア語で「かくされた」という意味の"lanthanein"にちなむ。空気中で酸化され、高温では燃焼してLa2O3となる。水とは徐々に、酸とは速やかに反応して水素を発生する。ライターなどで用いる発火合金に利用される。天体望遠鏡などの光学レンズやセラミックコンデンサーにも利用される。また、ニッケルとの合金は水素貯蔵合金であり、水素を安全に貯蔵する容器として期待される。