アンチモン(antimony)
原子番号 51 原子量 121.760
m.p. 630.63℃ b.p. 1635℃
密度 6.691(g/cm3)
単体は銀白色の固体。半金属元素。両性元素。有毒だが、毒性はヒ素に比べると弱い。古くから知られていた元素の一つ。天然には輝安鉱Sb2S3として産出する。展性・延性に乏しく、もろい。酸化数は-3、+3、+5をとることが多い。空気中で加熱すると酸化物Sb2O3となる。融解したものを凝固させるとわずかに膨張するため、活字合金として利用される。軸受合金や鉛蓄電池用極板、半導体材料などとしても利用される。古代エジプトでは黒いアイシャドーとしてアンチモンの硫化物が使われた。三酸化アンチモンは難燃剤として、カーテンやゴム、プラスチックに含まれている。