スカンジウム(scandium)
原子番号 21 原子量 44.955910
m.p. 1541℃ b.p. 2831℃
密度 2.989(g/cm3)
単体は銀白色の固体。希土類元素。1879年、スウェーデンのL. F. Nilsenがガドリン石中から発見。彼の故郷が位置するスカンジナビア半島南部の古名スカンジア(Scansia)にちなんで命名された。この元素の存在はD. I. Mendeleevによりエカホウ素として予想されていた。
天然にはトルトベイト石Sc2Si2O7などとして産出する。安定同位体は45Scのみ。酸化数は+3をとることが多い。空気中では表面が酸化され、高温では白色の酸化スカンジウムSc2O3となる。熱水や酸に可溶。ヨウ化スカンジウムScI3を使用したランプは、太陽光に近い光を発するランプとして利用される。また、アルミニウムに添加すると強度が大幅に増すため、野球のバットなどで利用される。