チタン(titanium)
原子番号 22 原子量 47.867
m.p. 1660℃ b.p. 3287℃
密度 4.54(g/cm3)
単体は銀灰色の固体。1791年、イギリスのW. Gregorが川砂から発見した。命名したのはドイツのM. H. Klaprothである。元素名はギリシア神話の巨人タイタン(Titan)にちなむ。
天然には、ルチルTiO2やイルメナイトFeTiO3などとして産出する。地殻中に存在する遷移元素としては鉄に次いで多く存在する。空気中で安定。高温では酸化物TiO2となる。窒素とは800℃で反応し、窒化物TiNを生じる。比較的軽い金属元素。強度に優れ、熱膨張率は小さい。表面に酸化被膜を形成するため耐食性に優れ、海水耐食性では白金に次ぐとされる。チタン合金は機械部品材料、ゴルフクラブ、メガネフレームなどで利用される。二酸化チタンTiO2はチタニウムホワイトと呼ばれる白色顔料や光触媒として使われる。チタン酸バリウムやチタン酸ストロンチウムは強誘電体として知られる。