ルテニウム(ruthenium)
原子番号 44 原子量 101.07
m.p. 2310℃ b.p. 3900℃
密度 12.37(g/cm3)
単体は銀白色の固体。1828にドイツのG. W. Osannがウラル山脈の鉱石から新元素を発見。ラテン語で「ロシア」を意味する"Ruthenia"にちなんでルテニウムと命名した。その後1844年にロシアのK. E. Clausが単離に成功した。
硬く、もろい金属。産出量は極めて少ない。空気中で加熱すると酸化物RuO2となる。王水には徐々に溶ける。パソコンのハードディスクの磁気層にはルテニウムの薄膜が利用され、容量の増大に貢献している。白金との合金は装飾や電気接点材料などに利用され、オスミウムとの合金は万年筆のペン先などで利用される。触媒としての利用もある。