コバルト(cobalt)
原子番号 27 原子量 58.933200
m.p. 1495℃ b.p. 2870℃
密度 8.90(g/cm3)
単体は灰白色の固体。1735年、スウェーデンのG. Brandtが発見した。元素名はドイツの民話に登場する山の精コボルト(kobold)に由来するとされる。
天然には輝コバルト鉱CoAsSなどとして産出する。安定同位体は59Coのみ。室温で安定。強磁性体。生体必須元素の一つで、ビタミンB12に含まれる。充血を抑える目薬にも使われる。60Co(半減期5.3年)はγ線源として重要で、医療などで用いられる。青色の塩化コバルト(Ⅱ)CoCl2は、吸水すると赤色の六水和物CoCl2・6H2Oとなるので、シリカゲルに添加して吸湿能の目安とする。CoOを含むコバルトブルーは青色顔料として利用される。合金として高速度鋼や磁性合金としても利用される。