ルテニウム(rhodium)
原子番号 45 原子量 102.90550
m.p. 1966℃ b.p. 3695℃
密度 12.41(g/cm3)
単体は銀白色の固体。1803年、イギリスのW. H. Wollastonが発見した。塩の水溶液がバラ色であることから、ギリシア語で「バラ」を表す"rhodon"にちなんで命名された。
白金鉱中にわずかに含まれる。展性・延性に富む。熱濃硫酸、熱王水に可溶。600℃に加熱すると酸化物Rh2O3を生じるが、さらに加熱すると再び金属単体となる。装飾品のめっきに利用される。白金やイリジウムとの合金は耐食性や耐熱性に優れ、熱電対などで利用される。ロジウムには窒素酸化物を分解する作用があるため、自動車の排ガス浄化触媒にも利用される。