インジウム(indium)
原子番号 49 原子量 114.818
m.p. 156.6℃ b.p. 2080℃
密度 7.31(g/cm3)
単体は銀白色の固体。1863年、ドイツのF. ReichとH. T. Richterが、閃亜鉛鉱の発光スペクトルを観察した際に未知の元素による藍色の輝線を発見。ラテン語で「藍色」という意味の"indicum"にちなんでインジウムと名付けた。
天然には硫化亜鉛の鉱物などに少量含まれる。やわらかい金属で、ナイフでも切れる。空気中では酸化被膜を生じ安定。加熱するとIn2O3となる。水に不溶、酸に可溶。酸化数は+1~+3をとることが多い。炎色反応は藍色。易融合金などに利用される。酸化物や硫化物は半導体であり、液晶ディスプレイなど電子工業で利用される。