スズ(tin)
原子番号 50 原子量 118.710
m.p. 231.97℃ b.p. 2270℃
密度 5.75(α), 7.27(β) (g/cm3)
漢字では錫と表記される。単体は銀白色の固体。古くから知られていた元素の一つ。元素記号のSnはスズのラテン語名"stannum"からきている。天然にはスズ石SnO2として産出する。安定同位体は10種類存在する。13.2℃以下ではαスズ(灰色)が安定で、それ以上ではβスズ(白色)、161℃以上ではγスズ(白色)が安定となる。常温の空気中では安定だが、高温では酸化物SnO2となる。βスズは展性・延性に富む。酸化数は+2、+4をとることが多い。酸にもアルカリにも溶ける両性金属。人体に無害。鉄の表面にスズをめっきしたものがブリキで、缶詰などに利用される。合金として、はんだや青銅としての利用もある。触媒などとしても用いられる。